がんは原因に応じて
予防・対策できます
ピロリ菌が最大の危険因子です。現在50歳以上の日本人の多くはピロリ菌に感染しており、注意が必要です。ピロリ菌の除菌療法の普及により、胃がんは減少傾向にあります。早期の胃がんは無症状のことが多く、胃X線造影撮影(胃透視)よりも、胃内視鏡検査のほうが早期発見が可能です。
近年、急増しているがんです。増加の背景には食生活の欧米化が考えられ、今後も増加すると予測されています。男女ともに40歳以降から増え始め、初期には自覚症状はほとんどありません。大腸内視鏡検査でポリープを切除することで、早期発見・早期治療ができます。
男女ともに死亡数の多いがんです。最大の危険因子は喫煙で、喫煙者が肺がんになるリスクは非喫煙者と比べて20倍ともいわれています。早期発見には肺CT検査が有効です。クリニックでは禁煙外来も行っています。
女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、乳房の乳腺組織にできます。20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加します。マンモグラフィ検査により、早期発見が可能です。
肝臓がんのほとんどはB型およびC型のウイルス性肝炎によるものですが、アルコール性肝障害や肥満による脂肪肝から肝臓がんになることもあります。近年は飲み薬により、肝炎ウイルス治療ができるようになりました。ウイルス検査や腹部CT、腹部エコー検査を組み合わせて早期発見・治療が可能です。
前立腺がんは、比較的ゆっくり進行するがんですが、リンパ節や骨、肺、肝臓等に転移すると治療が難しくなります。早期に発見すれば根治が望めるがんで、採血によるPSA検査でスクリーニングが可能です。経直腸エコーやCT検査をおすすめする場合もあります。
内視鏡検査が有用な理由
予防・早期発見の基本戦略
FEATURE
「やさしい内視鏡」の特徴
胃カメラ
大腸カメラ
SCREENING
先進的なスクリーニング
遺伝子検査
今後の生活習慣病リスク、がん罹患リスクを判定します。 がんや生活習慣病の中には、遺伝性のがんもあります。その場合、遺伝子検査をすることで、将来の疾病罹患リスクを推定することが可能です。様々なスクリーニング検査の情報を統合して個別に検査のプランを立てることで、オーダーメイド医療を実現します。
腸内細菌叢検査
腸内フローラ(細菌叢)検査は、腸内環境を調べる検査です。食生活指導や疾病罹患リスク判定に役立ちます。糖尿病・アレルギー・リウマチ等の疾患リスク、太りやすさ、腸内年齢などが推定できます。鳥取大学医学部で行っている腸内細菌叢に関する研究への参加も募集を予定しています。
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